[Tokyo 2020] スポーツの力で広げるSDGs ー "Be better, together"
コロナ禍の中、開催された東京2020オリンピック・パラリンピック。選手たちの熱い想いや試合は私たちに大きな感動や勇気を与えてくれます。
この東京2020では、SDGsが大きく関わっていたことはご存知でしょうか?
スポーツができる環境を整えること、スポーツにおいて差別があってはならないことなど、SDGsに大きく関わりがあります。
SDGsに必要不可欠なものが揃っているスポーツにおいて、世界中の人々が注目するオリンピックはまさに私達の人間の目指すべき姿を広めていく意味でも大切なイベントでもあるのです。
東京2020 SDGs
東京オリンピック・パラリンピックでは、Be better, togeterという持続可能性コンセプトの元、5つのテーマ「気候変動」「資源管理」「大気・水・緑・生物多様性等」「人権・労働、公正な事業慣行等」「参加・協働、情報発信(エンゲージメント)」を定め、様々な取り組みを行っています。
具体的な取り組みとして、皆さんがTVの前で目にしているオリンピック公式ユニフォームも一つのSDGsの取り組みの一つです。ユニフォームは「暑さ対策・持続可能性・多様性」を重視しており、 材料には再生ポリエステル材や植物由来材を使用しています。また資源の活用のみならず、様々な年代、性別、国籍の方々が 快適に活動できるよう配慮されたデザインになっています。
東京2020で行われている5つのテーマに対しての具体的な取り組みをいくつかご紹介します。
気候変動:脱炭素社会の実現に向けて
再生可能エネルギー電力と低公害・低燃費車の利用・・・東京オリンピック・パラリンピックの競技会場、選手村、国際放送センター・メインプレスセンターにおいて、太陽光パネルなどから集めた再生可能エネルギーを100%使用しています。また、移動車などには燃料電池自動車(FCV)や電気自動車(EV)などの地球に優しく、低燃費車両を導入しています。
資源管理:資源を一切ムダにしない
都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト
メダリストのメダル約5,000個のメダルを国民の使用済み小型家電からつくるプロジェクト。日々使用している家電一つ一つにも資源として重要な鉱物が含まれており、循環していく大切さをを発信する取り組みでもあります。
日本の木材活用リレー
選手村の施設は、63自治体から借り受けた木材で建設されており、大会後に使用した木材を各地で再利用します。国産木材を使用することで林業再生や、森林保全に貢献すると共に、再利用によって環境負荷の低減を行い、大会のレガシーとなることを目的に行っている取り組みです。
東京2020オリンピック表彰台
メダリストが登壇する表彰台を家庭から出るプラスチックなどで作成する取り組み。使い捨てプラスチックの活用モデルを国内外に大きく発信する取り組みです。
人権・労働、公正な事業慣行等:多様性の祝祭
Tokyo2020 アクセシビリティ・ガイドラインとして全ての人に対して住みやすい街や施設作りを実現するため、会場内外・公共交通機関のバリアフリーやユニバーサルデザイン化がされています。またダイバーシティ&インクルージョンの推進として、世界中の人々が差別やハラスメントを受けることなく、お互いの違いを知り、認め合いながら、一緒に楽しめる大会を実現することを推進しています。
大気・水・緑・生物多様性等:自然共生都市の実現
競技会場におけるろ過施設の導入され、大会の水循環に配慮するために新設競技会場にろ過装置を導入し、水を有効利用しています。
参加・協働、情報発信(エンゲージメント):パートナーシップによる大会づくり
国際連合・ILOとの連携を行い、国際機関と東京2020が協力して大会をきっかけに国内外の人々の意識を高めていく取り組みをし。国連広報センターと連携した 「開発と平和のためのスポーツ の国際デー」記念イベントを行っています。
東京2020を新たな視点で楽しみましょう!
スポーツはただ感動を産むだけではなく、私たちの地球や生活に対して様々なことを考えさせられるイベント。4年に一度、世界中の人々が注目するオリンピックであるからこそスポーツだけではなく、東京2020を作り上げている小さな取り組みにも目を向けてはいかがでしょうか?
一緒にオリンピック・パラリンピックを盛り上げ、楽しみましょう!